眠り

60代の眠り(しっかり眠れたと思えない)

投稿日:2019年2月8日 更新日:

「俺も定年だ!これからはしっかり眠るぞ!!」なんて言っている主人、

「私も夫が早寝するので一緒に眠ろうかしら」なんて思う。

でも、「眠りが浅くてしっかり眠れたと思えない」と夫は訴える。夫について私も、つい早寝をするが心配事や悩み事が浮かび、しっかり眠れない。

夫は60才で定年となり、ライン(第一線)から離れ継続雇用のために時間的余裕が生まれた。そのため、十分な眠りを取ろうと思うが、眠りが浅くて、しっかり眠れたと思えないと訴える。

また、健康のために散歩をし、早寝(10時頃)して遅起き(7時頃)をしようとするがダメなのです。まず寝つけない、夜中に目が覚める、サプリメントを飲んでみるが効き目を感じない。

どうして時間的余裕があり早寝遅起きの健康的な眠りができないのでしょうか。

それは体内時計が年を重ねて進んでいることと、睡眠時間が年を取ることで少なくなっていることが原因なのです。年齢による夜間睡眠時間(適切な睡眠時間)は10代では8時間、65才では6時間となります。

60才代の男性の眠りの改善方法は次の通りです。

基本的に遅寝早起きにしてください。6時に起きるとして、逆算すると12時に寝るようにしましょう。寝不足になると心配しないでください。6、7時間の睡眠で長生きすることは証明されているのですから。

「奥さん」ご主人につきあって9時とか10時に早寝をしないでください。ご主人は、性差によって体内時計が奥さんよりも進んでいるのです。だから早寝しているのです。なので、ご主人につきあってはダメです。

そして就寝前に、テレビを見ないでください。夜にやることがないので、ついテレビを見てしまうのでしょう。そうすると目がさえてきませんか。明るいところでテレビを見る(もちろん暗いところでテレビを見てはいけませんが)ことは、体内時計に「まだ昼ですよ!!眠らなくてもいいですよ」と言っているようなものなのです。

もう一つ眠る2時間程度前に大きく深呼吸をしてみてはどうでしょうか。10回程度、何回か、寝る前にやってみてはどうでしょうか。

どうですか、すっきりしませんか。そして寝床での心配事はやめたいものです。私たちは暗いと心配になるように出来ているのです。必要なものなのです。

しかし心配事が、何日も続くのであれば、やる気が無くなったり、イライラしたり、集中できなくなったりするのです。

心配事のために眠れなくなることから、今度は眠れないことに、こだわる様になり、いっそう眠れないようになります。眠れない心配は身体的にも影響します。肩こり首こりになったり、胃腸の調子が悪くなったり、疲れやすく疲れが取れなくなったりします。

もう一度考えてみてください。

不眠が不安の、そして心配事になっていませんか。そうすると不眠が不安を呼び、不安なことで眠れず不眠になっていませんか。エンドレスに回っているのです。どこかでリラックスして、不安と不眠のグルグル回りから脱出しましょう。

まず寝るときの暗がりは、人を不安にします。

不安と不眠を結び付けないことが重要ですよ。

つまり暗がりで、私たちは本能的に警戒心を強めるのです。だから不安になり眠れなくなるのです。

だから不安を取り除くために、寝るのをやめて寝室を明るくして好きな本を読んだり、音楽を聴いたりしてリラックスしましょう。このリラックスした中で不安を考えず悩まないようにしましよう。つまり不安から、距離を置くのです。そして眠気を感じたら、GO TOベット!!

最後に一つ「理想的な眠り」を考えるのは、やめましょう。「完璧な眠り」など無いのです。

眠ることを意識すると「眠りは、こうあるべきだ」とかを考えるようになり、柔軟に物事を考えられなくなるのです。

眠りに多少不満があっても「ある程度、満足いく眠り」があるなら、日常生活に支障がないのであれば、極端な理想的な眠りを求めなくて「いいじゃないですか」

リラックスして肩の力を抜いて、眠れないときは部屋を明るくして、好きな本を読み、好きな音楽を聴き、眠くなったら眠りましょうよ!!

<参考資料>

内山真『眠りの新常識』KADOKAWA(2018)

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