30代までとの違い
20代30代の頃は、残業して遅く帰り「バターン、キュー」で眠ります。
そして、朝、少々寝不足を感じながらも仕事に行きます。
土日には、いつもの寝不足のため昼過ぎまで眠って疲れを取っていました。
しかし40代になると、遅く帰って来ても、なかなか眠れず疲れが残り「すっきり」しません。
土日には、いつもの疲れを取ろうとして、ゆっくり寝ようとします。
しかし、いつもの時間に目覚めるのです。
このために心と体が疲れて月曜日になっても仕事に頑張りが効かなくなるのです。
40代の眠りとは
そもそも25才では7時間の眠りであり、45才では6.5時間の眠りとなり、
年を取ることで「体の時間(体内時計)」が進んでくるのです。
そのため、眠くなるまでの時間も若い頃では、14時間から16時間に対して、
40代では、12時間から13時間で眠くなるのです。
したがって40代では、「体の時間」が進むために早起きとなり、
同じように夕方、眠くなって8時から9時頃には眠くなるのです。
このように40代になると、
早寝早起きの「体の時間」となるので残業で遅くまで働くことが苦しくなるのです。
肥満による心配ごと
また40代になると、多くの人が太って(肥満:メタボ)きます。
太った人が眠ると「筋肉がリラックス(弛緩)」することで、
息の通り道(気道)が狭くなって息を吸うと、のど(喉)が詰まります。
つまり、眠っているときに息(呼吸)が止まるのです。
息が止まるので当然に目が覚めないまでも浅い眠りになります。
そのため、深い眠りでの「体の休息」が取れなくなるのです。
さらに、病気の心配
すると体が十分に休息できず寝不足となるのです。
この体の休息ができなくなることで血圧が上る高血圧や、脳の一部に血が流れにくくなり、
脳の一部が死ぬことで体の一部が動かなくなったり(脳梗塞、脳障害)、
心臓が正しく働かなくなったりするのです。
眠りの質を上げるには、
40代では、このように「体の時間」が変わるのです。
だから40代では、体を「体の時間」に合わせてやらなければならないのです。
まず、早起きに対しては、明るくなる時間を遅らせるために、
朝はサングラスをかけてみてはどうでしょうか。
そして、夕方から夜は、
暗くなる時間を遅らせるために出来るだけ明るい光(ナイター球場の様な)の中で、
眠る時間を遅らせてはいかがでしょうか。
<参考資料>
山内真著 睡眠学の権威が解き明かす眠りの新常識(2018) KADOKAWA
平成29年「国民健康・栄養調査」の結果 URL https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000177189_00001.html (2019/2/8参照)