うつ病は、文明病であり、最近の日本においても急増しています。WHOによると、有病率が人口の3%を超えると
報告される、罹病者の多い病気です。
うつ病の症状は、同一疾患ではなく、発病因、経過などが異なる場合が多く、症候群と考えられています。また、症状によって、躁うつ病と、うつ病に大別される。躁うつ病は、総状態とうつ状態を繰り返すし、うつ病は、うつ状態のみです。
症状は、精神的状態と身体的症状に大別されます。
精神状態として、抑うつ気分、意欲の抑制、覚醒水準jの向上が見られます。
抑うつ気分とは、ゆううつ感、不安感、悲哀感、苦悶感、破産したなどと思い込む、重大な阪大を犯したと信じ込む、不治の病に罹ったと信じ込む、生きることが苦しく死にたい、自殺のことです。
意欲の抑制とは、意欲減退、無気力、おっくう感、何もやる気がしない、何をしても面白くない、考えが進まないことです。
覚醒水準の向上とは、不眠、緊張、焦燥感のことです。
身体症状として、体部不快感、食欲不振、全身倦怠感、頭重、便秘、性欲減退、月経不順などです。
<参考資料>
舟橋一郎著『保健理論』(2017)